英語学習体験記(TOEIC400点から800点までの道のり)パート④
今回は、TOEIC630点から670点に至るまでに行った学習のうちの一つである、
発音トレーニングと、1カ月間のフィリピンの語学学校での体験談についてお話しします。
まず、発音トレーニングで扱った教材は、英語耳という教材です。
私が発音に磨きをかけようと思った理由は、音読トレーニングをする際に、正しい英語の発音方法が分からず、無理矢理英語を発音していたからです。また、無理矢理発音しているということ自体が学習をするうえでのストレスになると考えたからです。
そこで、英語の母音や子音といった、日本語にはない英語特有の音を一つ一つ丁寧に学ぶことの出来る「英語耳」を選びました。
この教材には、英語の母音や子音が一つ一つ丁寧に説明されており、それらの音の発音記号を学ぶとともに、発音する際の口の使い方を学べます。さらに、付属のCDのお陰でそれぞれの音を耳から聞いて練習することも出来ます。
私は、英語耳に出てくる一つ一つの音を何度かCDに合わせて練習し、教材を10周ほどしました。
意識していたことは、最初から完璧にCDの真似をすることにこだわりすぎないということです。
その理由として、英語の発音を全く学んだことがなかった私は、英語耳を取り組み始めた時には英語と日本語の音の違いに驚いており、CDのような正しい英語の音を真似しようとしても、なかなか思うようには発音できなかったからです。
そこで、最初から完璧な発音ができるように無理をして途中で学習を止めるよりは、完璧な発音はまだ真似できなくても少しでも完璧に近づけていったほうが良いだろうと考えました。
そして、毎日15分程、教材と置き鏡を使って、発音を磨いていきました。
英語耳に取り組んだ感想としては、意外と楽しかったです。なぜならば、毎日少しずつ練習していくことで、自分の発音が徐々に改善されていくのを実感できたからです。
例えば、音読トレーニングをする際に、今までは上手く発音できなかった音(音のかたまり)が、英語耳で練習をしていくうちに、以前よりも楽に発音できるようになりました。それにより、自分の発音に少し自信が持てるようになり、「さらに発音を磨いていこう!(音読トレーニングに取り組もう!)」という気持ちになれました。
そして何より、最も嬉しかったのが、リスニング能力の向上に繋がったことです。
英語耳の中に書かれていることでもありますが、「発音できない音は聞きとれない」という言葉があります。逆にいうと、発音できれば聞き取れるということです。
このことを実感したのは、実は英語の学習をしていた時ではなく、自分の好きな洋楽を聴いている時でした。
それまでは洋楽を聴いていても英語の音が耳に入ってこないという状況でしたが、「英語耳」で発音を磨いてから半年以上経った頃、少しずつですが聴き取れるようになっていきました。
今までは聞き取れなかった洋楽が、発音を改善することでより聴き取れるようになってくると思うと、ますます発音を磨く意欲が湧いてきました!
もちろん洋楽だけではなく、TOEICのリスニングもはるかに聴き取りやすくなっていきました。
その他にも、発音を学ぶことで、相手に誤解されることなく英語を話すことが出来るようになりました。
例えば、以前は lightとright、hurtとheart、longとwrongなどを混同して話していましたが、似ている発音でも区別して発音できるようになりました。
(区別して聞き取れるようになりました。)
このように、発音を学ぶことは、英語を話す際の自信にもつながるので、是非やってみてほしいと思います!
次に、1か月間のフィリピンの語学学校での体験談についてです。
私がフィリピンを訪れたのは、大学2年生の春休みの時期でした。私が訪れたのは、セブにあるサウスピークという語学学校でした。
その学校を選んだ理由は、
①音読によるトレーニングを重視しているから
②生徒に平日は一日10時間以上の学習を義務づける、「本気留学」を掲げており、本気で英語を学ぶ仲間達同志、切磋琢磨できる環境だと判断したから
(観光がメインの遊び中心の環境ではなかったから)
③宿舎と教室が一体となっており、移動にかかる時間がほぼゼロだから
④料理、掃除、洗濯はスタッフの方々が全てやってくださるので、学習だけに時間を当てられるから
その語学学校に滞在した感想として、一日10時間以上の英語の学習をすることは非常にきつかったです(笑)
また、フィリピンに滞在していた頃の私は英語のレベルは、TOEICでは630点ちょっとであり、英作文や英会話の能力がそれほど高かったわけではありませんでした。
そのため、フィリピン人講師達との授業の際に、自分の伝えたいことが英語で上手く表現できませんでした。
そこで、意識していたことは、授業中に話したり書いたりできなかった英語表現を、授業中にすぐさま日本語でメモを取り、授業後の自主学習の時間で分からなかった英語表現を辞書で調べました。そして、次の授業時に、調べた表現を意図的に話したり書いたりして、講師に伝わるかを試していました。その際に、伝わらなかった表現を講師にしっかりと確認するようにしておりました。
このように、授業を通じて分からなかった表現を少しずつ定着させていくことで、英語での表現力を向上させていきました。
それ以外にも、この語学学校(サウスピーク)で学んで一番効果があったなと思うことは、発音矯正の授業です。
サウスピークでは、フィリピン人講師とのマンツーマン授業の中に、生徒の英語の発音の改善を目的とした授業がありました。
この授業は、以下の二つの教材を使用しながら行われました。
CDBフォニックス<発音>トレーニングBOOK (アスカカルチャー)
- 作者: ジュミック今井
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2005/02/28
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CD BOOK <フォニックス>できれいな英語の発音がおもしろいほど身につく本 (アスカカルチャー)
- 作者: ジュミック今井
- 出版社/メーカー: 明日香出版社
- 発売日: 2012/07/14
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上記二つのうちの上の教材は、すでにご紹介した「英語耳」のように一つひとつの英語の音を学んでいくというものです。内容としては、若干「英語耳」と重複する部分があるかもしれません。
一方、下の教材は、一つひとつの音ではなく、英語がフレーズとして繋がった時にどのように発音するのかを学ぶことができます。
この二つの教材を基に、自分の発音を講師に丁寧に指導していただくことで、日本人が混同しがちな発音を区別でき、誤った発音から脱却することが出来ました。
正直な感想としては、「少しぐらい見逃してくれよ(泣)」と思えるぐらいに徹底した発音強制の授業でした。
1カ月間の語学学校での滞在期間は本当にあっという間であり、この間に英語のスピーキング力、ライティング力、発音を特に磨くことが出来ました。
また、「本気留学」と掲げている語学学校であったため、全体的には自分自身を高めようとする意識の高い学生が多かった気がします。
私は、自分一人では平日10時間以上の英語学習には耐えられなかったでしょうし、その点、周囲の生徒たちと切磋琢磨することができ、良い経験となりました。
そして、フィリピンでの語学学校での学習を終え、日本に帰国後に再びTOEICを受験しました。前回は630点であり、5カ月ぶりの受験でした。
結果は、670点(リスニング380点、リーディング290点)でした。
前回の受験から今回の受験まで5カ月間あったこと、それから1カ月間の長時間学習を終えた後ということを考慮すると、少し物足りないかなと思いました。
しかし、リスニングの点数が40点伸びていたこと、TOEICに特化した対策はあまりしていなかったこと(スピーキングやライティングに多くの時間を注いでいたこと)を思えば、納得のいく点数でした!
ここまでで以上となります。
次回は、TOEIC670点から725点までの道のりについてお話します。
最後までお読みくださりありがとうございました!
次回もよろしくお願いします!!
英語学習体験記(TOEIC400点から800点への道のり)パート③
前回に引き続き、今回は
TOEIC630点からその先の道のり(TOEIC670点まで)についてお話します。
少しでも皆さんの参考になればと思います。
この頃の私は、音読トレーニングには慣れてきたものの、やや気分転換をしてみたい時期であったため、何か他の学習教材やトレーニングにも取り組んでみようという気になっていました。
そこで、私が出会ったのが、すでにご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、
英語上達完全マップです。
英語上達完全マップ―初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法
- 作者: 森沢洋介
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 単行本
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この本は、前々回の記事(英語学習体験記パート①)でご紹介した國弘正雄さんの
「國弘流英語の話し方」「國弘正雄の英語の学び方」と考え方が非常に似通っている部分がありました。
それは、
英語学習の基礎は音読であり、徹底した音読によるトレーニングが英語習得において一番大切である
という考え方です。
また、この本を読むことで、英語学習に対しての幻想を取り払うことができました。
簡単に言うと、
楽して英語は身につかないということを学びました。
それ以外にも、本のタイトルが「マップ」と名付けられていることもあり、
この本を読むことで英語を上達させるまでの具体的な学習方法や、それらによって得られる効果が詳しく書かれているため、興味のある方は一度読んでみることをお勧めします。
そして、英語上達完全マップを読み終えた私は、音読を中心としつつも、もう一つの軸となるようなトレーニングを取り入れることにしました!
(この頃も、前回の記事で紹介した音読トレーニングは継続しておりました)
それが、瞬間英作文トレーニングです!
(瞬間英作文とは、日本語を素早く英語に変換していくトレーニングです。)
以下の二つの教材に取り組みました。
どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)
- 作者: 森沢洋介
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2006/10/25
- メディア: 単行本
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おかわり!どんどん話すための瞬間英作文トレーニング(CD BOOK)
- 作者: 森沢洋介,森沢弥生
- 出版社/メーカー: ベレ出版
- 発売日: 2010/04/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この頃は、英語学習の気分転換を図りたいと思っていた時期でしたので、
かわいい猫のイラストとともに学習が出来るこの教材を個人的には好きでした(笑)
上記2つの教材は、先ほどご紹介した英語上達完全マップの著者である森沢洋介さんによって書かれた教材です。
教材の中に具体的なトレーニング方法が示されているため、迷うことなく学習に取り組めました。
扱われている英文は、中学校1年生から3年生までの間に習う中学英語のみであり、
簡単な英語をいかに速く、大量に口頭でつくれるか
ということを意識して取り組みました。
そして、英語のスピーキング能力の向上に努めました。
これらの教材は、見開きページの左側に日本語が書かれており、右側には左側の日本語に対応する英文が書かれています。
まず、学習を始める前に、
一つの教材をいくつかのまとまりごとに区切りました。
なぜかと言うと、教材の中にも書かれておりましたが、
一度英文に触れ、その英文に再び触れるまでの時間が短ければ短いほど、記憶の観点から効率が良いらしいからです。
(いくつかのまとまりに区切ることで、一つの教材を最初から最後まで取り組んで2周目に入るよりも一定時間に同じ英文に触れる頻度が上がるということ)
例えば、上記の青いほうの教材であれば、
Part 1(中学1年レベル)~Part 3(中学3年レベル)までの3つのパートから構成されております。
そして、Part 1(中学1年レベル)には1~23までの23個の英文があるため、私はこの23個の英文を、以下のようにふたつのまとまりに区切りました。
まとまり①(1から14)
まとまり②(15から23)
このように区切った上で、まとまり①を15周以上したら、まとまり②に取り組みました。
そして、Part 1 全体が終了したら、Part 1を最初から最後まで3周ほどしました。
同様に、次はPart 2、そしてPart 3 というように取り組んでいきました。
そして、最後の仕上げとして、
Part 1からPart 3 までを通して5周ほどしました。
これで、その1冊は完了です!
それぞれの見開きページで私が行ったことは、
①まず左側にある日本語を見て、それに対応する英文を瞬時に頭の中で考えて、英文が思いついたら声に出しておりました。
そして、右側の答えの英文と照らし合わせました。
(英文が思い浮かばなかったらすぐに右側にある回答をみる!)
②右側にある答えの英文の構造や意味をしっかりと理解したら、その英文を2回か3回声に出して音読しました。
そして、
③その見開きページにある日本語を、もう一度上から順に口頭で英作文しておりました。
これでその見開きページは終了し、次のページへと進んでおりました。
取り組んでみた感想として、瞬間英作文トレーニングを始めたばかりの頃は、左側の日本語に対応する英作文を口頭で行うというのは非常に難しかったです。
そのため、常に意識していたのが、
分からなかったらすぐに見開きページの右側にある英文の答えをみる
ということです。
注意点としては、
答えを出すために考え込みすぎ、時間をかけてしまうと、徐々に学習に対してのストレスがかかってしまいます。
英語の学習は継続することが何よりも重要であるため、ストレスをかけるのだけは避けたいところです。
そのため、
私は5秒ぐらい考えても英文が思い浮かばなかったら、すぐに右側の答えを見ておりました。
また、
取り組む回数についてですが、私自身、取り組む回数がやや多かった気がします。
自分に合った回数を見つけるのが良いのかなと思います。
それでも、一つの英文に最低でも10周以上は取り組む必要があると思いました。
私が瞬間英作文トレーニングをする際、意識していたことは、
実際に自分が英語を話すという状態に限りなく近づける
ということです。
具体的には、
同じ英文を何度も口頭で答えていくと、徐々に回答の英文を見なくても答えの英文が瞬時に口から出てくるようになります。
その際に、
日本語に対応する英語を話しているという意識よりも、
実際に自分がその英語を自発的に話しているという意識
をもつようにしておりました。
(慣れてきたら、わざと回答の英文を見ないようにして答えることが大切です。)
そして、私が実感した瞬間英作文トレーニングの効果についてお話しします。
結論から言うと、非常に効果がありました!
その効果を実感したのは、私が大学で英作文の授業をしていた時でした。
1枚のルーズリーフの表に自分自身に関する出来事について書かなくてはならないという課題を、授業終了10分前に告知され、残りの10分間はその課題に取り組んでも良いということだったため、私は内心(どうせ10分間という短い時間では少ししか英作文は出来ないだろう)と思っていましたが、
実際には、その10分間で、
なんとルーズリーフの表だけでなく、裏にまでびっしりと英作文を書くことができました!
もちろん、書いた英文のレベルは決して高かったわけではありません。
それでも、限られた英語表現ではありましたが、
頭で考えているイメージが、日本語を介在することなしに、瞬時に英語で表現出来るという状態でした。
その理由について、私なりに考えてみた結果、
瞬時に口頭で英語をつくれるということは、考える時間のある英作文はより簡単に出来るということだと判断しました。
英語でのスピーキング能力の向上を目指して取り組んでいた瞬間英作文トレーニングでしたが、その効果は英作文で表れたため、大変驚きでした!
また、瞬間英作文トレーニングにより、ある程度の英語表現の型が出来てくると、その型に様々な単語を組み合わせることで、数多くの英語表現が出来ることも実感しました!
今回はここまでとなります。
実は、TOEIC670点までの道のりには、瞬間英作文と同時にもうひとつ発音のトレーニングも行っておりました。
それに加え、この頃に、1カ月間だけ、フィリピンにある語学学校を訪れました。
次回は発音トレーニングとフィリピンの語学学校での体験についてお話させていただきます。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
次回もよろしくお願いします!!
英語学習体験記(TOEIC400点から800点への道のり)パート②
前回の続きで、今回は、
TOEIC545点から630点までの道のりについてお話しします。
(前回はTOEIC400点から545点までの道のりについてお伝えしました。)
少しでも、皆さんの英語学習の参考になれればと思っております。
この段階では、すでに音読トレーニングの有効性を本で学び終え、複数の教材を用いて実際に音読トレーニングをすることで、英語学習における音読の効果を身をもって実感していた頃でした。
しかし、英文音読をする際に、英文の文法構造を理解するのに大変手間取っていたこともあり、
英語の基礎(文法)をもう一度最初からやり直した方が良いのでは??
と考えるようになりました。
そして、多くの英語学習本にも“中学英語が大切である”との言及が多かったため、
中学校3年間の英語からもう一度やり直すことにしました。
その際に使用したのが以下の4つの教材です。
- 作者: 国弘正雄,千田潤一,久保野雅史
- 出版社/メーカー: 講談社インターナショナル
- 発売日: 2001/04/05
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- 作者: 國弘正雄,千田潤一,久保野雅史
- 出版社/メーカー: 講談社インターナショナル
- 発売日: 2004/03/12
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英会話・ぜったい・音読 【標準編】?頭の中に英語回路を作る本
- 作者: 千田潤一,国弘正雄
- 出版社/メーカー: 講談社インターナショナル
- 発売日: 2000/04/05
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- 作者: 國弘正雄,千田潤一
- 出版社/メーカー: 講談社インターナショナル
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上記4つの教材は、いずれも中学校の教科書の中から厳選された長文を一つの本に収めたものであり、長文の難易度はそれほど高くはないです。それぞれ12個の長文が収納されています。
ですが、中学レベルの英語からやり直したい人や、英語の基礎をしっかりと身に着けたい人にとってはオススメです。
注意点としては、教材のレベルが低くて物足りないと思われる方もいらっしゃると思うので、そういった方は、上の2つの「入門編」からではなく、下の2つの「標準編」から始めたり、もしくは「続・標準編」だけに取り組んでみたりと工夫してみてください!
それ以外にも、取り組む中で、
(なんかこの長文、自分が中学生の時に見たことあるな)
と思えるものがあるかもしれないので、そういう時には他の長文を中心に、音読トレーニングに励むと良いと思います。
いずれにせよ、自分が興味の持てる題材や教材で学習するのが継続的な学習において何より大切であると思っています。
実際、私は上記4つの教材を、
一つの長文につき、50回から100回音読しました。感想としては、英文のレベルがそ れほど高くはなかったので、そこまで音読する必要はなかったかなとも思いました。
しかし、中学英語の基礎をしっかりと身に着けることができた
という実感はありました。
ここでひとつ、私が失敗したなと思ったことがあり、それは、上記4つの教材を、他の教材よりも先に取り組んでおけばよかったということです。私は、前回の記事(英語学習体験記パート①)でご紹介した英語長文ハイパートレーニングや、英語長文レベル別問題集をやり終えてから、上記4つの教材へと移りました。しかし、どう考えても上記4つの教材は、英語長文ハイパートレーニングや英語長文レベル別問題集よりは難易度が低いため、先に上記4つの教材に取り組んだ方が効率が良かっただろうと思いました。
以上の4つの教材に加えて、私が同時進行で取り組んでいたのが、大学受験用の文法教材である、
VINTAGE(ヴィンテージ)です。
実は、私はこの教材を大学受験の際にも使用していたのですが、当時はただ文法の知識を覚えるということだけに執着してしまい、英文法というものを本質的には理解できておりませんでした。
そのため、大学生になってからもう一度、このVINTAGE(ヴィンテージ)に取り組んでみました。
学習方法としては、
見開きの左側のページに文法事項に関しての問題があるため、その問題の答えが分からなかったらあまり深く考え込まず、すぐに右側のページにある解説を読んで文法の知識・理論を理解したのち、先ほど答えが思い浮かばなかった左側の問題へと戻っていきました。
この文法学習をする際に、私が意識していたことは、
文法問題をパズルのように解いていくのではなく、使える英文法を身に着ける
ということです。
そのため、文法問題を解く時には、ただ英文を見ているだけではなく、
英文を声に出しながら、ノートに書いていました。
このとき、必ずしもきれいにノートに書き写す必要はありません。
大切なのは、英文法を肌感覚として身に着け、話す、書くといった使える英文法を身に着けることです。
そして、私はVINTAGE(ヴィンテージ)を5周しました。
最初の3周は問題を声に出しながらノートに書き写していくというやり方で取り組み、残りの2周は、問題を声に出しながら解いていくのみで、ノートに書き写すという作業はスキップしました。
そして、ようやく3回目のTOEICを受験しました。
(545点を取得した前回の受験から、約9か月ぶりの受験です。)
その結果、630点を取得することができました!
(リスニング340点、リーディング290点)
受験時の印象として、リスニングでは、今までは単語単位でしか聞き取れなかったものが、徐々に文単位で聞き取れるようになってきました。
また、リーディングに関しては、文法を強化したお陰で、文法問題にかかる時間も減り、そのお陰で長文により多くの時間を注ぐことができました。
もちろん文法を強化したことで、長文も格段に読みやすくなりました。
この時は、音読と文法学習の大切さを実感することができました。
今回はここまでとなります。
次回は、TOEIC630点からその先の道のりについてお話します!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
次回もよろしくお願いします!
英語学習体験記(TOEIC400点から800点への道のり)パート①
今回は、前回お話しした通り、
私が大学時代にどのような方法で英語学習をしたか、また、それによってどのような成果が上げられたかについてお話ししようと思います。
前提として、私は高校時代に英語ができたわけでもなく、難関大学に入れたわけでもないので、多くの英語学習者に近い視点で、お話しできるのかなと思っています。
少しでも、皆さんの参考になればと思って書かせていただきます。
まず初めに、大学入学当初の私の英語の能力がどれぐらいであったかというと、
大学入学後の8月に初めて受験したTOEICという英語の試験で400点でした。
入学後すぐに学習を開始していたため、入学の時点では300点台であったと推測できます。
(ここでは数値として英語の能力を示すため、TOEICのスコアを使用しています。)
前回の記事でも申し上げた通り、高校時代までたいして英語ができなかったため、
当然と言えば当然ですね。
しかし、結論からお伝えすると、入学時は400点しかなかったTOEICのスコアは、
大学3年生の終わりには、何とか800点にまで到達することができました。
私が大学入学時に掲げた目標は、
①TOEIC(リスニングとリーディング試験)で900点以上を取ること
②英検準1級を取得すること
の大きく二つです。
現状としては、①と②のどちらの目標もまだ達成できておりません(笑)
目標達成できるよう頑張ります!
そして、上記の目標を達成させるため、高校時代までとは違った学習方法で、
英語の技能を向上させるようにしました。
その理由として、受験勉強のような、ただ単語、文法を覚えて問題を解くといった学習法では、英語の楽しさが実感できず、学習の継続が困難であると判断したためです。
それゆえに、TOEIC対策のような学習法はあまりとっておりませんでした。私の場合、自分の英語学習の伸びしろを常に把握できるように、TOEICという試験をものさしのように利用していただけです。
そこで、学習をはじめる前に、まずは英語の正しい学習方法を学ぼうと考えました。
私が出会ったのは以下の二つの本です。
この二つの本は、私が大学の図書館をふらふらしていた時に、たまたま目に入ってきた本であり、実際に読んでみると、
“英語の学習は勉強ではなく、音読による訓練である”という主張がたくさんあり、英語を勉強としてしか捉えてこなかった私にとっては、非常に魅力的な本に思えました。
また、著者の國弘正雄さんは、“同時通訳の神様”と呼ばれていた方であったらしく、その人によって書かれた本ならば信用できるとも思いました。
そして、英語の学習において重要なのは、知識だけではなく、
音読によるトレーニングであることを学んだ私は、まずはトレーニング要素の多そうな
以下の本に取り組みました。
この本は、12のユニットで構成されており、それぞれの長文に対して音読用に、
スラッシュ(/)で文が適切に区切られているページがあり、なおかつCDも付いているため、音読用のトレーニングに最適でした。
実を言うと、この本の著者である安河内先生と上記の國弘さんはちょっとした
師弟関係にあったそうです。なので、音読トレーニングに適した本であることも納得がいきます。
そして私はまず、このハイパートレーニングに取り組み、
一つのユニットを20回ずつ音読しました。取り組んでみた感想としては、音読トレーニングというものをこれまでやったことがなかったために、最初のうちは効果があるのか全く分かりませんでした。ですが、CDから流れる英語を必死に真似してみたり、音と音の繋がりを意識して取り組みました。
次に私が使用したのが、以下の二つの教材です。
英語長文レベル別問題集 4中級編 (レベル別問題集シリーズ)
- 作者: 安河内哲也,大岩秀樹
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2007/12/20
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英語長文レベル別問題集 5上級編 (東進ブックス レベル別問題集シリーズ)
- 作者: 安河内哲也,大岩秀樹
- 出版社/メーカー: ナガセ
- 発売日: 2008/02/29
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いずれも安河内先生が携わった教材であり、既に述べたハイパートレーニング同様、
それぞれ12のユニットから構成されており、しっかりと音読トレーニングが出来るようにCDが付いています。
これらの教材は、一つのユニットを少なくとも50回以上は音読しました。
(音読トレーニング自体にも慣れてきたため、回数を増やしていきました。)
取り組んでみた感想としては、音読という作業が苦しくなることが何度も
ありましたが、それでもまずは騙されたと思って学習を継続しました。
そして、音読トレーニングを開始してから約7ヵ月後に、2回目のTOEICを受験!
その結果、545点(リスニング295点,リーディング250点)を取得することが出来ました! (前回は400点)
この結果に正直私はすごく驚きました!なぜかというと、入学後は、もちろん多少は単語の勉強もしておりましたが、それ以外は音読しかしておらず、内心では
(音読なんかで本当に英語が上達するのか??)
と思っている自分もいたからです。
しかし、音読の効果を一番実感したのは他でもなく自分自身であり、
TOEICで400点を取得した時と比べると、明らかにリスニングパートで英語の音を聞き取りやすくなっていました。
(感覚としては、リスニングの音が遅くなったみたいな感じ)
頑張って音読を続けたことによって、音読の効果を身をもって体験した私は、
継続してもっと英語の能力を高め、TOEICスコアも伸ばしていこうと前向きに考えられるようになりました。
今回はここで以上となります。
次回は、TOEIC545点からその先の道のりについてお話しさせていただきます。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
次回もよろしくお願いします!!
私の大学生活について(ざっくりと)
地方出身であった私は、東京都の大学に進学。そして現在は大学4年生です。
上京して一人暮らしを始めたばかりの私は、正直毎日の生活に苦労しました。
なぜならば、実家にいた時は、料理、皿洗い、洗濯、掃除などの家事をほとんど親がやってくれていたからです。
それが、大学生となり、一人暮らしを始めるとなると、すべて自分一人でこなさなければならなくなりました。
その時になって初めて、自分が親をはじめとした周囲の人達によって支えられていたことを実感しました。
新たに始まった大学生活ですが、理想と現実には大きなギャップがありました。
それは、大学生活は必ずしも、思い描いていたことばかりではないということです。
大学の授業に関しては、あまり興味を持てない授業もありました。サークル活動に関しては、最初の頃はよく参加していたのですが、明確な目的を持たずに集まっているという状況に対し、徐々に嫌悪感が出てきました。
その頃、私がよく考えていたのは、どのようにして自分が大学生として生活できているのかということです。
それは大きく二つあり、一つ目が親からの仕送り、もう一つが奨学金です。
(もちろん、アルバイトもしておりました。)
このように、自分が周囲によって支えられているという事実を認識しながら、周りに流されて漠然とした大学生活を送るのは果たして自分にとって正しい判断なのだろうかと、よく考えていました。
その結果、私は、何か一つでもいいから大学生活を通じて自分を高めていこうと決心しました。私の場合、それが英語の学習でした。
なぜ、英語の学習を頑張ろうと思ったかというと、
①英語が好きだったが高校時代にたいして出来なかった
②自分に自信をつけたかった
からです。
①についてですが、
バス通学をしていた私は、帰りのバスの中で、よく洋楽を聴いておりました。
最初は何となく、(洋楽ってかっこよさそうだな笑)と思って聞いていたのですが、
やがて、(洋楽っていいな! 英語ってなんかいいな!)
と思うようになりました。特に、ワンダイレクション。
そして、洋楽をきっかけにして、英語に興味を持ち始めるも、やはり高校の授業は
単語や文法、そして点数ばかりが重視され、英語は好きなはずなのに、「英語」という
教科はそこまで好きになれないという状況に陥りました。
結果として、大学受験のセンター試験では英語の筆記試験は200点満点中110点ほどしか取ることが出来ず、大変ショックを受けたのを今でも覚えています。
その悔しさもあり、(出来ないことを大学生になってもそのままにしたくない)
という気持ちが私を英語の学習へと駆り立てました。
②(自分に自信をつけたかった)についてですが、
大学入学当初の私は、はっきり言って長所や強みと呼べるものが何もなく、常に他人と自分を比べて劣等観に苛まれていました。そんな自分に嫌気がさしていました。
そこで、何かを変えなくてはと思い、まずは自分にとって一番関心のあった
英語の技能を大学生活で伸ばしていこうと考え、実行しました。
次回は、私が大学生活中に、
どのようなやり方で英語を学習し、どのような成果を出せたのかについて
お話しします!! 是非お楽しみに!
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
次回もよろしくお願いします!!
ブログ始めてみます!!
ブログ始めました!
現在都内に在住の大学4年生です。
自分が考えていること、興味のあることについて飾らずに書いていきたいと思います!!
よろしくお願いします!